菓子売り
22歳 男
甘いお菓子を売ることを生業にする。
それらが何で出来ているかは謎。
訪れる客の愚痴を聞いたりリーディングしたり、意外と面倒見のいい面を持つがその優しさがどこまで本物かもまた謎
コンセプト
明治大正時代の行商人をベースに、歌舞伎の外郎売のテイストをつけた衣装。
細かいですが、羽織に「九牧笹」の家紋を入れてもらっています。
これは九枚の笹の葉をあらわした家紋で、原作者・九重さんの苗字の「九」にかけてあります。(サイトの丸いアイコンも「九牧笹」です)
美形な青年デザインが得意なイラストレーターよもぎさんが本領発揮し、ミステリアスな美青年に仕上げくださいました。
お嬢さん
19歳 女
姉妹の姉として生まれ世渡り上手な妹と比べられる毎日だった。
没落貴族として一度は名誉も地位もどん底に落ちた人生であったが菓子売りとの出会いで一気にそれらも取り戻す。
しかし、その代償は大きかった
コンセプト
振袖に黒フレアースカート、黒タイツとブーツの和洋ミックスした衣装です。
髪色を黒髪と迷ったのですが、お嬢さんは色素が薄いイメージがあったので思い切って銀髪にしました。華奢な美少女ながらも芯の強さを表現したデザ インとなっています。
デザインは基本的に、ビジュアルデザイン担当えびが髪型・衣装・小道具などを文章や資料写真などで細かい要望をよもぎさんに出し、デザインに落と し込んでもらっています。ですが、実は一箇所だけうまく伝わらず、こちらの指定と違うものがラフであがってきました。
でも指定よりラフのほうが素敵だったのでそのまま採用させて頂いてます。
こういったイレギュラーの産物は一人で制作していては生まれないので、面白いなと思いました。
菓子屋台
魅力的なお菓子がぎっしり陳列された菓子屋台
コンセプト
よもぎさんの力作デザインです。
実はギリギリまでプロップ系のデザイナーの方にお願いするか迷っていました。
でも改めてよもぎさんのポートフォリオを拝見したら、背景も実にお上手に描かれている。これはよもぎさんなら描けるのではないかな、と思い切って お願いしました。ラフ段階で素晴らしい出来のものが届き、文字通り小躍りしました。
資料写真にはないステンドグラスの飾りガラスや並ぶお菓子ひとつひとつまで、丁寧に描いてくださってとても嬉しかったです。
当初このお話が持ち上がった際にはびっくりおったまげという言葉が相応しいでしょうか、妖町は当時の思念を皮肉と比喩の薄い皮でありったけに包み込んだ言わば呪いの饅頭のような台本でしたので、そんな代物を動画になんてしてしまったらそれこそ呪いのビデオになってしまうのではないかと気が気じゃありませんでした。
しかしえび様の長きに渡る奮励の末、あんなに怨念にまみれたお話がこんなにも素敵な動画へと生まれ変わりました。婆ちゃん家の銘柄のわからない饅頭から帝国ホテルばりのマカロンになりました。ありがとうございます。
この制作で九重は音声の録り下ろしのみで参加しており、動画の構成、レイアウト、キャラクターデザインその全てがえび様とイラストレーター様で完成されております。
最後に、動画制作をして下さいましたえび様、キャラクターを描いて下さいましたイラストレーター様、特設サイトを組んで下さいましたWebデザイナー様、そして「妖町の菓子売」に触れて頂いた全ての皆様に心よりお礼を申し上げます。
この台本は音楽共有アプリ「nana」にて菓子売り、お嬢さん共にどなた様でも読むことができますので、食べたい!食べられたい!という方は是非挑戦してみて下さいね。
それでは長くなりましたが、見て頂きありがとうございました。「妖町の菓子売」を存分に楽しんで頂ければ幸いです。
九重なゆ